壊れやすい部屋

人間がしばらく生活していない家ってのは、どうしても傷むのが早いものです。外装が雨風によって壊れるとかどうとか以前の問題で、やはり建物は全て呼吸しているので、人間が生活するときの温度や湿度が無いと、内側からすぐに壁や柱が悪くなっていきます。

一時期ルームシェアが流行ったり、気軽に賃貸物件を調べられる事もあり、引っ越し先の選択肢の中に一軒家が入ることも珍しく無くなりました。実際に同じ条件で考えたら、普通のアパート、マンションよりも一軒家の方が割安な事の方が多い気がします。

同じ家賃の物件よりも部屋数が多かったり、駐車場も広かったり、子供が小さくてまだまだ騒ぎたい年頃でもそんなに怒らなくてすむ。メリットはいっぱいですがその分デメリットもあります。それが「しばらく空家だった家の傷みの早さ」です。これがなかなか侮れなかったりします。

私の知り合いでも、引っ越して1年も経たない一戸建ての賃貸住宅のリビングの床が突然抜けて、調理器具から家具や食器に至るまで、全て床下に墜落して無くしてしまった方がいます。保証も満足に受けられなかったそうなので、かなりの負担額になったと聞きました。入居したときは何ともなかったらしいんですが、何年も貸し手が見つからなかった物件だったらしく、内側の傷みは想像以上だったようです。

引越しの際の物件選びは、慎重過ぎるほど慎重になったほうが丁度いいかと思います。何かあってからでは遅い。

コメントは受け付けていません。