お引っ越しの時に、ふと思う事。
この部屋、この家って実はこんなに広かったんだなぁ、という事。
必要なものは全部荷造りをしたりして、不要なものは処分。
家具も選別して、晴れて送り出したその後には、
住んでいた本人でも軽くビックリしてしまうほどの、
とても広い空間が広がっていたりすることって結構ありますよね。
そこで過ごしたたくさんの思い出が、走馬灯のようによみがえって
一瞬、越していくことがためらわれてしまうこともあるかも。
この瞬間は何度経験しても、チョッピリ切なくなってしまいます。
色々といやな思いもしたけれど、そういうのも出ていくときには
ちょっと懐かしい思い出くらいにまで、格下げされていたり。
不思議なもんですよね、あの時はあんなに辛かったのに。
イジメの時なんかもそうなんですけど、終わりの地点が見えない状態で
ただひたすら走っている時って、ホントに苦しいんですよね。
でも終わりが見えた途端、気持ちに余裕が出来てきて、
自分を苦しめてきた存在が、取るに足らないものに見えてきたり、
なんでそんなに苦しんでいたかが分からないくらいになったり。
無理してガマンして乗り越えるのが、日本人のよくあるパターンですけど
少し距離を置いてみるのもイイのかもしれないなぁ、
などと思ってみたり。頭もこころも疲れた時は休ませないと、
気付かないうちに少しづつ壊れて、ちゃんと動いてくれなくなっちゃうんですよね。