広島県 引越情報
広島県ってどんなところ？どんな街があって、どれくらい人が住んでいるのか？盛んな産業は？など、引越しをするのなら知っておきたい情報をご紹介しましょう。
広島県に引っ越すための基本情報
厳島神社（安芸の宮島）と原爆ドームの２つの世界遺産を抱える広島県は、都会と自然、そして工業も農業も漁業もバランスよく混在しており、とても住みやすいところと言えるでしょう。県庁所在地の広島市は中国・四国地方最大の都市で、政令指定都市になっています。川や緑も多くてとても気持ちいい街です。また大都市には珍しく水道水がおいしいと言われています。水源は太田川で、都市部の中流域でも水質が良好と認められました。そんなキレイな水をさらに入念に検査しているからこそ、安心でおいしい水道水が飲めるのです。
広島県ではがん対策課を設け、県を挙げてがん対策に取り組んでいます。県民に検診を勧め、がんに関する情報を公開するなど、がん対策日本一を目指しています。県人口は、2012年現在で286万人強。政令指定都市の広島市は約118万人、次いで福山市、呉市と瀬戸内側の都市が続きます。人口の多い瀬戸内側の気候は温暖で、中国山地に近い北部は豪雪地帯になっている地域もあります。
県内にはプロのスポーツチームのほか競艇場や競輪場などもあり、スポーツ観戦には事欠かないでしょう。スポーツ観戦が好きな人には嬉しい環境ですね。
広島県の観光は？
広島県では、２つの世界遺産を見逃すわけにはいきません。平家に縁のある厳島神社は世界遺産であり、日本三景の一つにも数えられる名勝です。厳島（宮島あるいは安芸の宮島）という島にあるため、本州側の廿日市市から船で渡ります。朱塗りの建造物は、海の青や山の緑に映えてとても美しい佇まい。海の中に建つ大鳥居は、干潮時には真下まで歩いて行くことができます。島全体がパワースポットとされ多くの人が訪れますし、土産屋や食事処も建ち並び、いつも賑わっています。
もう一つの世界遺産・原爆ドームは負の遺産とも言われています。世界で初めて投下された原子爆弾の象徴として保存されており、原爆資料館（広島平和記念資料館）とともに原爆の悲惨さを訴えています。周辺の平和記念公園では、毎年８月４日に平和祈念式典が開かれます。
毛利輝元が築いた広島城。天守閣は復元されたものですが、初期近世城郭の代表的なお城です。また戦時中は、本丸に大本営が置かれました。敷地内には、軍事拠点となった名残が今でもあります。広島城と同様に近世城郭として築かれた福山城の天守閣は、空襲で焼失したため復元されました。
千光寺から望む尾道の街や医王寺太子殿から見渡す鞆の浦は、見事な絶景。あちこちに遊び心が隠れている尾道や鞆の浦の古い町並みは、ゆっくり散策したいものです。坂の多い街・尾道市や呉市は映画のロケ地としても有名です。呉市の音戸の瀬戸も、素晴らしい景色が広がっています。
広島県ってどんな産業が中心なの？
瀬戸内工業地域に位置している広島県は、自動車産業や造船業、鉄鋼業が発展してきました。現在の呉市は海上自衛隊の呉基地や海上保安大学校があり海や船に関する重要な地ですが、あの戦艦大和が造られた場所でもあります。繊維産業や食品製造も盛んです。熊野町で作られている熊野筆は高品質と評価され、経済産業大臣指定伝統的工芸品に認定されました。東広島市では酒米の生産から日本酒の醸造まで行われており、一大銘醸地となっています。
稲作や野菜も作られており、特に福山市のくわいは全国生産量の約８割を占めています。呉市やしまなみ海道の瀬戸田町を中心にかんきつ類の栽培が盛んで、温州みかんやレモン、はっさくをはじめ様々な種類が育てられています。
広島県を代表する味覚のカキは、約450年も前から養殖されていたそうです。生産量は日本一。約７割のシェアがあります。アナゴもよく獲れ、中でも廿日市市大野瀬戸のアナゴは味がいいと評判です。カタクチイワシを塩ゆでして乾燥させたいりこ（煮干し）や、その稚魚（シラス）の加工品であるちりめんも特産です。