当社では、引越し退去時における敷金返還交渉サービスも行なっています。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」にもありますが、 クロスの汚れなど通常に使用した場合の「通常損耗」、畳の日焼けなど時間を経るごとに劣化していく「経年劣化」については、すでに家賃という形で負担して おり改めて借主が負担する必要性は基本的にありません。しかし、退去者の知識不足などを理由に納得出来ないまま工事費用の負担を受け入れてしまっているの が現状です。受け入れてしまってからでは、撤回しようにも退去者に手間と時間ばかりかかることから、泣き寝入りしている方も少なくありません。そこで、未 然（引越し後・明渡し前）にしっかりと準備しておくことで、退去者が余計なトラブルに巻き込まれず、新しい生活を気持ち良く迎えられるようにしたいと考え ております。

敷金診断～借りていた部屋の返却に関するトラブルを防ぐ

今まで住んでいた賃貸マンションを出る際に発生する敷金の返金の金額算出でトラブルになるケースもあります。基本的に、部屋を返す際は、原状回復し て大家に返却しなくてはいけません。賃貸人側の過失・故意・注意義務違反によって物件に傷や汚れをつけた場合は原状回復をすることが必要です。壁に穴をあ けて勝手に改造したり、間違って壁紙を破いてしまった、天候が悪いのに窓を閉め忘れてカビや汚れを発生させた場合はこれにあたります。しかし、自然に使用 していて古くなったり悪くなってしまう分（経年劣化といいます）には、賃貸人のせいではないので回復する必要はないです。

最近トラブルになるのは、この「経年劣化」についての知識が浸透してきて、その意見の相違からか、敷金から差し引く費用の見積もりに「おかしい！」 と異議を唱える人も増えていることが背景にあります。平成10年に国土交通省が定めた「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」（以下、ガイドライン） をより分かりやすく解説している。これらを入手して正しい知識を得ることが、公平な敷金返還のための第一歩です。