すみか

中古のお宅を購入して、リフォームしてから入居しようと決めいざ工事開始ってなったら、驚くようなものを見つけたそうです。壁やら柱をはがして、新しいものに取り替えようとしたら中なら明らかに、何か生き物らしい気配が感じられたのだと。そのまま進めていくと、大きな黒いカタマリがボロボロと落ちてきて良く見ると、そのカタマリがもぞもぞと動いていたそうです。なんと、全部が黒アリで出来たカタマリだったようです。今まで安全に住んでいたのに、急に環境が変化したことに驚いて慌てて逃げ出したという雰囲気だったらしいです。働きアリっていうんでしょうか?女王アリではなく、主にオスのアリたちが大きなタマゴを抱えて右往左往と、そこらじゅうを走りまわっていたそうです。その後に偵察隊らしきアリが現れたので、きっと新たな住みかとなるような、引越し先を探しに行ったのでしょう。あとは、今までの住みかだった場所になにが起きているのか、状況の確認も兼ねていたのかもしれませんけれど。もしかしたら、人間の組織よりもよほど手際が良いかもしれないですね。アリが働きものなのは、童話などからもよく知っている事ですがあんな小さな、指先ほどくらいも無いような生き物が組織だてて物事を順序よく進めているのをみると、なんとしても負けたくはないものだなというような思いを新たにする事もできたと言っていました。他人のフリ見て、ならぬ他生物のフリ見てって感じでしょうかね。

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