南向き、って本当に大事なのか?

引っ越し先の物件選びで、みなさんが重視する点として、物件の日当たりというものが挙げられると思います。一日を過ごす部屋だからこそ、気持ちよく過ごせる部屋に引っ越ししたいですよね。日当たりが悪いと、部屋も暗くなりますし、換気や湿度などの面でもあまりいいイメージはないかもしれません。

そういった点からも、「南向き」にこだわって引っ越し先の物件を探す方も少なくないでしょう。南向きの物件は人気もありますし、また、南側に障害物となる高い建物などがない方が、より理想に近いかもしれません。ただし、そうなると、該当する引っ越し先物件の数も少なくなりますし、もし住みたいエリアが決まっている場合は、特に、「南向き」物件ばかりにこだわっていると、なかなか引っ越し先も見つからなくなってしまいますよね。

そもそも、本当に「南向き」物件が理想の日当たりなのでしょうか。実は、この点に立ち戻ると、意外な発見があるかもしれないんです。というのも、一日のうち、特にどの時間帯にその部屋で過ごすことが多いのか、といったライフスタイルによって、部屋との「相性」が決まるからなんです。

たとえば、一人暮らしで、平日は朝早くに会社に出勤し、夜に帰宅する、というライフスタイルの場合であれば、朝の光が差し込む部屋のほうが、気分よく過ごせますよね。しかしながら、南向きの場合ですと、部屋に光が差し込むのは日中になるため、朝日は差し込まないケースが多いんです。

そのほか、ファミリータイプでも、部屋数が多いと、リビングルームが南向きで、ベッドルームが北側の暗い位置に配置されている場合があって、かえって湿気が貯まりやすいなどのデメリットも出る場合があります。

このように、一概に「南向き」がいいとは限らないケースもありますので、まずはご自身のライフスタイルに合わせて、柔軟に物件選びをしてみてはいかがでしょうか。

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