悔しい失敗

私事になるのですが、話は今から数年前に少しさかのぼります。

我が家は、身長があるメンバーが多く、必要な部屋数も多いので、

何度も引越しを繰り返した挙句、なかなか思うような家がみつからなかったので

思い切って新築することになりました。

さまざまな要望を出し合い、何カ月も待ってようやく完成・入居となりました。

当然ですが、はじめての新築住居へのお引越し。

となると、やはり気になるのはお値段だけではなく、仕事の丁寧さとアフターケア。

テレビCMにも出ている大手の業者さんにお願いし、無事に完了したのですが…。

残念なことが、数週間後に判明しました。

この機に新調した冷蔵庫の搬入の際、業者さんが養生シートを敷いていたにも関わらず、

床に大きな傷をつけてしまったようなのです。

本来は補償してくれるのでしょうが、こちら側がその補償システムを

よく理解していなかったことや、傷がある台所部分に置いた荷物の荷ほどきに

ずいぶん時間がかかりすぎてしまったこと、また実際に傷をつけてしまった方が、

すぐに仕事(バイト)を辞めてしまったせいであちらの確認作業が手間取った事などが重なり、

結局、業者さんからは謝罪連絡は受けつつも、補償の対象範囲に入れてもらえないという

非常に残念なことになってしまいました。

なので、

(1)荷物の搬入が終わり、養生シートを取ったら早めに傷を確認する。

(2)なるべく、荷ほどきがある程度含まれたプランを選ぶ。

という2大原則を学ぶことになりました。

わたしたちは、かなり痛い思いをして学んだので

皆さまは同じ思いをする事の無いよう、こころから祈っております。

断捨離ブーム

世の女性の人たちの間で、「断捨離」という言葉がブームになって以来、運送業界や引越業界ではちょっとした変化が起きているそうですね。ようは、お客さんの「これジャマだし要らないから、ついでに引き取って捨ててもらえます?」なモノを治してキレイにして売ってしまおうという漁夫の利のような流れです。

たしかに合理的で良い商売です。運送会社とかは、届ける荷物に大抵運送保険を掛けていて、もし配達中の商品が壊れたりなくなったりした場合に、保険をつかって新しい商品を再度取り寄せて送ったりお金で返金したりする。でも、実際ちょっとした破損のモノをこのまま捨てるのはもったいない。

引越し屋さんの場合、お客さんが1番断捨離できる気持ちになるのはやはり引越しの時。普段家の物で使用するものなんて限られていますから、ここぞとばかりに荷造りしたくない物や新天地に持って行きたくない物をついでに捨てようと考える。

どちらも元々、中古品販売が専門ではないのですが、やはり自社で店舗を構えてやった方が利益も最大限取れますし、今なんて値段を付ける為の相場はインターネットでいくらでも調べられますから、そんな美味しい条件を手放すハズもなく、どこも専門部署を設けて古物業者に殴り込みをかけてます。

いままでどうりのやり方で胡座をかいてた中古業界も、これから一風変わった全く別のアイディアで、大きな意味で関連しているような商売を確立する必要が出てきたみたいですね。

不用品ばかり

今現在、一時的ではありますが寝たきりの状態で生活をしています。激しい腰痛に見舞われているため、床を這って移動するしかない状況です。こうやって尺取虫のような生活をしていますと、改めて配置してある家具の不便さ、不合理さが目に付きます。まず、こうやってパソコンで文字を入力する作業すら、現状のデスクでは不可能なため、床に置いてやっているんですが、それでも体勢がキツイ。うつ伏せは1番腰に負担が掛かるのに、結局その体勢じゃなきゃ文字が打てないというジレンマ。

そして私のような尺取人間の行く手を阻む家具の数々。ちょっとシャレっけを出して置いてある観葉植物が今は南米のジャングルのように感じますね。垂れた葉っぱを潜って目的地に向かわなければならない。そして要らないショーケースが障壁となって、手や足にガンガン当たる。何故引っ越しの時にこれらを処分しておかなかったのか、使ってない飾りのような家具を、引越し後まで未練タラタラ持ってくる事の愚かしさよ。

数々の罠をくぐり抜けても結局トイレの便座にすら座れないもどかしさ。せめて入居時に、障害者の事まで配慮されたバリアフリー住宅を選ぶべきでした。段差がなく、掴まれる所があって、余計な家具のない部屋。若い人には眼中にないような事でも、いざ自分が不自由な身になってみると、それこそが必要であると感じています。立ち上がれるようになったら、真っ先に不要な家具を査定してもらいます。

壊れやすい部屋

人間がしばらく生活していない家ってのは、どうしても傷むのが早いものです。外装が雨風によって壊れるとかどうとか以前の問題で、やはり建物は全て呼吸しているので、人間が生活するときの温度や湿度が無いと、内側からすぐに壁や柱が悪くなっていきます。

一時期ルームシェアが流行ったり、気軽に賃貸物件を調べられる事もあり、引っ越し先の選択肢の中に一軒家が入ることも珍しく無くなりました。実際に同じ条件で考えたら、普通のアパート、マンションよりも一軒家の方が割安な事の方が多い気がします。

同じ家賃の物件よりも部屋数が多かったり、駐車場も広かったり、子供が小さくてまだまだ騒ぎたい年頃でもそんなに怒らなくてすむ。メリットはいっぱいですがその分デメリットもあります。それが「しばらく空家だった家の傷みの早さ」です。これがなかなか侮れなかったりします。

私の知り合いでも、引っ越して1年も経たない一戸建ての賃貸住宅のリビングの床が突然抜けて、調理器具から家具や食器に至るまで、全て床下に墜落して無くしてしまった方がいます。保証も満足に受けられなかったそうなので、かなりの負担額になったと聞きました。入居したときは何ともなかったらしいんですが、何年も貸し手が見つからなかった物件だったらしく、内側の傷みは想像以上だったようです。

引越しの際の物件選びは、慎重過ぎるほど慎重になったほうが丁度いいかと思います。何かあってからでは遅い。

家具のサイズ

家具の寸法が合わなくて大失敗することって必ず経験ありますよね。しっかり測って買ったはずなのに、いざ搬入してみると所定の位置に収まりきらない、家具が成長したのかそれとも天井が落ちてきたのか。いくら考えても納得出来ない。

引っ越しに伴い、食器棚を新調する事になったんですよ。ダイニングの天井の高さギリギリに収まるようなデザインで、重厚感が欲しかったのでちょっと重い素材感のデカい食器棚です。まだまだ一軒家は買えないので、特注ではなく普通の家具屋さんにあるような既製品を選びました。

万が一サイズが違っていたらシャレにならない事は重々承知していたので、引越し先の部屋でメジャーを使って正確に何度も測ったし、家具屋さんでも何回も食器棚の大きさを確認してから買ったつもりでした。本当にそのつもりだったんですが、新しい部屋に入れてその食器棚を立ち上げようとしたら、食器棚の方が天井より背が高くて立ち上がらない。

結局、そのまま配送業者さんに引き取ってもらって、代わりに小さい食器棚を買うことでなんとか返品に応じて頂きました。店の人にも配送業者さんにも大変ご迷惑をお掛けして、散々労力と赤っ恥をかき、もう二度とギリギリの買い物はしたくないですね。

今思うと、寸法は確かに正確に測ってはいたんでしょうが、その数字自体を書き間違えてメモしていたようです。それに気づかない位に引越しって舞い上がってしまうんでしょうね。