避難場所の確認

引越しの準備が済んだとか、いろいろと手続きが終わって

だいぶ状況が片付いたなと思ったら。

どこかのタイミングでやっておきたいな、というのが

“いざという時に使える、避難場所”の確認だと思います。

もし可能であれば新居周辺に加えて

今まで暮らしてきた場所近辺でも、把握しておきたいもの。

もちろん一人暮らしのかたは、自分で責任をもって

きちんと把握しておくのが大切なのは言うまでもないです。

大家族であれば、これはどちらかというと“母”の立場に

当たる方が向いているかもしれないです。

男の人は自分の身を守るほうが優先されやすくて、

女性は自分の子供を守るほうを優先しやすい傾向があるそうです。

とっさの時、命を左右する可能性が高いのは

家族を守ることで頭がいっぱいになりやすいのはお母さんかも。

正確な情報を日ごろから掴む習慣さえ付けていれば、

余裕の無い時でも、正しい判断ができるように

無意識に体が動いてくれやすいものです。

ここ数日間は特に“短時間大雨情報”などの豪雨災害で

たくさんの方が被害を受けている様子を、テレビ等を通して

目にする機会も多いはず。

まさか自分だけは、という気持ちもあるでしょうけれど

そこは自分の気持ちをうまくコントロールして、

危機管理を意識して行うように、自分を訓練しておきたいですよね。

家族全員で、「みんな無事で良かったね」と

ホッと安心できるためにも、是非はずせないポイントだと思います。

状況把握で安全確保

引越しの時って、つい自分の事で頭がいっぱいになってしまって

普段なら気がつけるような、簡単なことなのに

どうしても頭が回らなくて大失敗してしまう事ってありますよね。

もちろん、後から取り返しがつくようなことであれば

落ち着いた時に、それこそ笑い話の一つにでもしてしまえるので

なんら問題ではないかもしれないです。

でも、それが取り返しのつかないような事態だったら。

後悔先に立たずとは言いますが、悔やんでも悔やみきれないかも。

その一つになるかもしれないのが、小さな子供さんの

安全の保持っていう点だと思います。

当日には、場合によっては数日前くらいから

大小さまざまな車が頻繁に出入りすることになると思います。

何としてもスケジュール通りに事を運びたいので、

ついそちらにばかり目がいってしまい、

ご家族の所在に気が付くのが遅れてしまう、というのは

起こりがちな事態でもあると思います。

ですが、その発見遅れのために最悪の場合は

生命に支障が出るような大事故にまで発展する事もありますよね。

子供ってとても賢くて敏感なので、普段なら

絶対にしない事や、立ち入らない場所なのに

親があまりにも忙しそうで、自分に関心が無さそうだとわかると

目を盗むようにして、ついふらふらっと危険なことを

やってしまう可能性がとても高くなります。

どうしても見落としがちになるのは仕方のないことですが、

つらい後悔をしないためにも、意識的に

家族全員の居場所を把握するようにするのは、無難だと思います。

村八分

小さな村や町への引越しをする時って、変な気苦労がありますね。

日本独特の慣習なのかもしれないんですけど、

どうも“ヨソモノ”を排除しようとする動きがあるっていうんでしょうか。

長年暮らしてきた人たちだけで仲良く集まったりして、

新しい住人は、自分たちの輪には決して入れたがらないとか認めない

っていうところが結構あるように感じます。

よく分からないで不安に思っているのは、たぶん越してきた方が

強いんじゃないかと思うんですけど、更にその不安な方の立場のかたを

まるで追い詰めるような習慣が、当たり前になっているっていうのは、

なんだかどうなんだろうって思いますよね。

よく聞くのは京都だとかの、伝統や格式を重んじる地域だと思います。

あとは農家や漁師さんなどが多く住み“寄り合い”が大切にされている地域でしょうか。

人懐っこいイメージが強くある、大阪や沖縄などでは問題無さそうですけど

フタを開けてみると実はそうでも無かったりするんだそうです。

観光で訪れた人間には、とっても温かく接してくれるのに

それに感動して、いざ移住をしたりなんかするとコロっと態度が変わるそう。

遊びに来てくれるのは嬉しいけれど、四六時中自分たちの生活を

乱されるかもしれないっていう事態は有り難くないから、

なのかもしれないですよね。

地域の人と交流するのだけが目的じゃないですし、

あまり考えすぎないようにして、積極的に自分をさらけだすようにして

ひたすら時の経過を待つしかないらしいです。大変ですよね。

なんでも順序立てるのは必須

中古のお宅を購入して、リフォームしてから入居しようと決め

いざ工事開始ってなったら、驚くようなものを見つけたそうです。

壁やら柱をはがして、新しいものに取り替えようとしたら

中なら明らかに、何か生き物らしい気配が感じられたのだと。

そのまま進めていくと、大きな黒いカタマリがボロボロと落ちてきて

良く見ると、そのカタマリがもぞもぞと動いていたそうです。

なんと、全部が黒アリで出来たカタマリだったようです。

今まで安全に住んでいたのに、急に環境が変化したことに

驚いて慌てて逃げ出したという雰囲気だったらしいです。

働きアリっていうんでしょうか?

女王アリではなく、主にオスのアリたちが大きなタマゴを抱えて

右往左往と、そこらじゅうを走りまわっていたそうです。

その後に偵察隊らしきアリが現れたので、

きっと新たな住みかとなるような、引越し先を探しに行ったのでしょう。

あとは、今までの住みかだった場所になにが起きているのか、

状況の確認も兼ねていたのかもしれませんけれど。

もしかしたら、人間の組織よりもよほど手際が良いかもしれないですね。

アリが働きものなのは、童話などからもよく知っている事ですが

あんな小さな、指先ほどくらいも無いような生き物が

組織だてて物事を順序よく進めているのをみると、

なんとしても負けたくはないものだなというような思いを

新たにする事もできたと言っていました。

他人のフリ見て、ならぬ他生物のフリ見てって感じでしょうかね。

ひと休みって大切ですね。

引越しの時に、とにかく気を使う事って言ったら

やっぱりご挨拶ですかね?

借家だと、敵にもなるし味方にもなり得るのが“大家さん”です。

別に自分ではなんとも思っていないような事でも、

人によっては、物凄く癪に障るっていう事は珍しくないので、

行くまえには若干のシミュレーションとかも、いいかもしれないです。

あと、地域によっては“良かれ”と思ってやったことが

逆に相手のプライドを傷つけたり、逆鱗に触れることにもなるようです。

よく面倒がられるのは、なんと言っても京都ですかね?

つい最近もテレビ番組で扱われていましたが、

かなり独特の文化があるようなので、しっかり予習が必要だと思います。

例えば、“約束した時間”への意識の違いが出ていました。

家に招かれた際には、それがどれだけ自分にとって

目上の存在だったとしても、少しだけ遅れていかないと失礼にあたるとか。

でも外の場所で待ち合わせた時は、絶対にお待たせしないのが礼儀だったり。

一見、頭がかたそうで面倒な人たちだと思ってしまいそうですが

全てのことには理由があるわけで。

その風習について言えば、“おもてなしの心”が深く関係しています。

親切の押しつけも、自分ルールのゴリ押しも良くないのですが

郷に入っては郷に従えとも申しますので。

わざわざ波風を立てるのではなく、相手の立場に立って考えて

一呼吸置いて、それでも納得できないようであれば

紙に書き出して気持ちを整理するだけでも、だいぶ落ち着きます。

慣れるまでは大変ですが、どうか負けないで下さいね。

役立ちアイテム、メモ

引越ししてみてはじめて分かる事。

この時期ならではの、ちょっと困った問題になりうるのが

特定の時間帯に差し込む、気温急上昇の可能性大の

西日(にしび)ってことありますよね。

転居する前に、前もって下見をしたりして確認をしておいたのに

いざ全てが終わって落ち着いてみたら、

異常なくらい部屋や家の気温が高いってこともあります。

なかなか、落ち着いて冷静に見られるタイミングじゃなければ

気が付きづらい落とし穴の一つだと思います。

そうならないためにも、下見の時間帯は

一定にならない様に注意するのもイイ手かもしれませんね。

例えば、夜どのくらいの明るさがあるのかなども、

実際に夜、少し暗くなってきた時間でなければ分からないかも。

窓のすぐ側にネオン看板があったりしたら、

部屋の電気を消しても、明る過ぎて寝付けない可能性もあります。

もし冒頭で書いたように、あまりに西日が差しこむようであれば

クーラーなどの準備も事前に済ませておく必要が生じるでしょうね。

それには、工事の手配などの日数を要するものが多いです。

何もかもを調べることは確かに不可能だと思いますけれど、

自分で気が付いた事、気になった事、不安になった事を

思いついたタイミングで片っ端から、メモ用紙などに

ひとつづつ書いていって、下見の時に確認出来ると思います。

遮光性の強いカーテンを新調しなければいけなかったりと、

準備が必要なものが、意外と多く見つかるかもしれません。

タイミングが合えば鉢合わせたご近所さんに、

ご挨拶がてら聞きだす事もできるかも?

デリケートな荷物

お引っ越し屋さんに運搬をお願いして、後でトラブルになる可能性が

結構高そうな荷物の一つが、パソコン関係かもしれないですね。

最近では、一人暮らし(単身者)向けのサービスの一環として

転居したあとの、テレビやオーディオなどの配線や

場合によってはインターネット回線のつなぎ直しなんかも、

行なってくれるところがあるようですね。

もしかすると、それはデスクトップ型のパソコンがメインの

サービスなのかもしれないですよね。

ノートパソコンだったら、本体が軽いので

そんなに大変じゃないですもんね。

どちらのタイプにしても、ちょっとした振動で結構

簡単に起動しなくなってしまうものなので、どうぞご注意を。

一応、メーカーさんのCMなんかでは

“衝撃に強い”だとか、水に強い事を売りにした機種も

数多く販売されているようですが、

だからといって、それは万全ではないということを

ほんの少しだけ頭の片隅に置いておくと、役に立つかもしれません。

衝撃や水に強いという事は、あくまでも

そういう大きなダメージがあった後でも、使用することが出来ますよ

という事であって、

幾ら衝撃を与えても大丈夫、壊れませんよという意味で無いです。

他の荷物と一緒に、煩雑にダンボール等に入れるのは厳禁ですし、

もし業者に頼むのであれば、他の荷物と区別して

運ぶ人間が精密機器なのだと分かるようにしておいたほうが

何倍も安全策だと言えます。

転居後すぐにではなくても、その時のダメージがキッカケで

破損したり、修理が必要になる事って少なくありませんので。

御参考までに。

不鮮明な書類

引越し屋さんが置いて行った見積もりをふと見ていて、

偶然発見してしまった誤字脱字を、つい赤のマーカーなどで

正したくなってしまうクセが、自分にあることに気が付きました。

どうせもう、その紙を見てやりとりする可能性はかなり低いし

急いでメモを取ったのだから、仕方がないのだとは

頭では分かりつつも、ついついペンを入れてしまっています。

でも、中にはそういう“ツッコミ”が大事な事もあります。

日本語っておかしなもので、同じ発音をするのに

全く違う意味になってしまう言葉も結構あるんですよね。

せっかく“証拠”として取っておく書類なワケですから、

意味のあるものにするためには、気が付いたら

その場で確認をしてみる、っていうのもイイ手だと思います。

書き損じや、判別不能だと感じる文字なんかもそうですね。

例えば人によっては書き方が随分と変わってくるのが数字です。

1や7,9などが代表的な例ですね。

あとは、0なのか6なのか判断に迷うタイプもあります。

書きなぐりっていえばいいのでしょうか。

書いた本人にすら後から分からなくなったりする場合もありますので、

記憶がお互いにハッキリしている、その場で確認をしましょう。

遠まわしに「字が汚い」と言っているようなものなので、

奥ゆかしいかたや、根が優しいかたには少々難しいかもしれません。

でも、こちらはお客様なんですから

そんな“書きなぐった不鮮明な資料”を渡しているっていうのは

実はとっても失礼な事なんですよね。

後で発生しかねないトラブルを防ぐためでもあるし、

その書き手の将来のためにも、

確認を装って指摘してあげたほうが親切かもしれません。

耐えられる無理の度合い

シロウトから見た“振動や重みに耐えられる”というレベルと、

プロ(業者さん)の方の目から見た“耐えられる”レベルには

結構大きな差があるような気がします。

当然と言えば当然なんでしょうけど。

シロウトの方がお引っ越しに関わるとしたら、それは

転居予定をしている当の御家族や本人だという場合か、そうでなければ

そのご家族の関係者や友人、知人などに限られてくると思います。

だから、もし何かの物が自分の不手際などのせいで壊れたり

ダメージを受けてしまったとしても、所詮は善意の

ノーギャラでやっていることだし、知り合いのよしみで

特に大きな問題になるような可能性も、かなり低くなってきます。

よほど値の張るような、大がかりな品物の場合は別でしょうけどね。

それに比べると、業者に頼んでお金を払ってプロとして携わるわけですし、

少しでもマズイと思われる状況は、できるだけ排除しようとします。

ぶつかる可能性があるものは保護するように梱包などをして、

できるだけ隙間などを作らない様にして、

絶対に無理な体勢のままで運搬をしないように心がけます。

シロウトからすると「何もそこまでしなくても」というくらいまで。

まさに徹底したサービスを行なってくれます。

距離の長さに伴なって、人も物もダメージが蓄積されていくことを考えると

目先の出費だけを見て知人などの“シロウト軍団”に任せるよりは、

補償もしてくれる“プロ”に頼む方が、よっぽどお値打ちだと言えると思います。

当日の、大事な足

引越しの時に、もし自分のクルマを使おうと思っているなら

当日が来るまでの間に、ザッと一通りの点検をしておくのは

急なトラブルや、タイムロスを避けるために欠かせないと思います。

例えば、なにか箱にいれて運ぶ事で壊れて欲しくないような、

何らかの“大切な思い出の品物”などを新居まで代わりに運ぶ

というような場合には勿論のことですが、

そうではなく単に、自分や家の人間・お手伝いの友人などを

新居へと運ぶ“足”として使用する予定があるというだけでも

できれば時間を見つけて、簡単な点検作業をしておくのはオススメです。

いざ当日、ごく当たり前のように使用しようとしたら

移動はおろか、エンジンすらかからなかったりタイヤなどに

破損があって使用できなくなってしまったら、

気持ち的に余裕がなくなって、オロオロしてしまうかもしれません。

焦るあまり、誰かにいら立ちをぶつけてしまったり、

直った途端に新居へ急行したせいで、事故を誘発してしまうかも?

滅多にない事だとは思いますが、100パーセント起きないとも言えません。

ガソリンが入っていなかったり、バッテリーなどの不具合で

JAFや損保会社のロードサービスを呼んで、

到着するまでの間、ひたすら待たなければならないなんて可能性もあります。

そんな面倒な事態になるまえに、ほんの30分でも1時間でもいいので

時間を取って、クルマの様子を点検しておくのが無難だと思います。

事前に洗車でもしておけば、運搬や移動の際のキズにも

いち早く気がつけるし、防止効果も期待できますしね。